私はいままでコーディネーターの方とはお会いしていたのですが、ディレクターさんは忙しくてなかなか会うチャンスがありませんでした。
お会いした時の印象はいかにもデザイナーさんという感じで黒ずくめの服装と手首に皮のバンド、長髪、銀のゴッツイ指輪など・・皮とメタル系が好きなタイプの40代半ば?のハードな印象のお方でした・・ちょっと「怖いかも・・」と思ったけど、話すとそうでもありませんでした。
しかし、私が他の担当者から伺っていたディスプレーのイメージとは少し違っていたようで、
彼が求めていたのは、もっと荒いタッチで動きがある画面・・ということでした。
ファッション雑誌の切り抜きでイメージに近い物を見せてもらうと、その絵はモノトーンでもっとシンプルな絵でした。
やっとこの時点で私が描いていた物が違うということが分り、やっぱり直接ディレクターに会うまではなかなか意志の疎通が出来ないということが判明しました。
絵とか、色の話をする場合は非常に感覚的な部分が必要なので実際に色を見たり、イメージの照合をしていかないと合致するのが難しい・・
商業デザインの場合はクライアントの求めている部分も非常に大事だし、デザイナーの個人の意志ですべてを決められないという問題もあります。
そして、もう一度スケッチをやり直しました・・

彼の見ている目の前でどんどん絵を描いて行ったのですが、厳しい目で見られていると思うととても緊張してしまいましたが、まあ、自分を信じて私の個性で描くほうがいいのかな・・と考えながら作業しました。
最終的には、フェミニン系のディスプレーとディレクター好みのハード系に画風も分けてやることになり、私の今までのスケッチも採用されました。

ディレクターの好みでまとめると、クライアント先が求めている春っぽさがまるで表現されない感じになってしまったからです・・
オブジェの設計を担当しているデザイナーさんもディレクターさんがコロコロ意見を変えるので対応に困ってるようでした・・

それにしても、私が作業をしている部屋でディレクターさんと二人っきりでしたが、彼はずっと電話をかけていて、たまに携帯と普通の電話を両方同時に通話したりなど、かなり多忙のようでした。社員の人達も私が絵を描いているので興味があるのか、見に来てくれたりしました。
ディレクターさんはアパレル系の感性を持っている方ですが、私との相性は悪くなかったようで、最後に私が打ち出した画風にはたいそう満足していました。そっちのほうがより私らしい個性が出ていたと思うので、本質的に求め合ってる物は近いのかもしれません。

コラボレーションで作品を作るのは難しいけど、楽しい部分は多いです。

帰宅は終電でした・・







